40代は広告業界で中途半端か?

自分のキャリアについて普段なんとなく感じていたことが、佐々紀彦さんの著書「5年後メディアは稼げるか」に、うまく言語化されていました。
それは、「今この業界で、40代というのはなんとも中途半端ではないか?」ということです。

本書は、新聞や雑誌などの紙メディア業界をテーマにしたものですが、広告やテレビなど、提供サービスがデジタル領域へシフトしていく業界では同じでしょう。
デジタル化といっても、単に今まで紙だったものがウェブサイトになるというようなことではありません。
デジタルが戦略のコアになって、あらゆる企業活動がデジタルを起点とするものなるということですね。
もっと言えば、デジタル部署が、会社のエースを投入するポジションになるということです。

で、以下、引用。
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率直にいって、40代のメディア人はこれからかなり厳しくなると思います。
今の40代はいかにも中途半端だからです。
50代、60代ほどではないにして、紙への愛着が強く、紙のモデルが体に染みついており、ウェブなどの新しい動きは頭で理解できても体で感じることはできません。
さらに、40代中盤以上の人たちはバブルを経験しており、昭和モデルの中で生きてきたため、ブランド主義というか、いろんな意味で古いヒエラルキーを意識している人が多いように感じます。
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まあ、本書にもありますが、新しい業態に向かうにあたって最も有害なのは、古い世界の固定概念です。
「ネットよりリアルの方がエラい」とか、「年上に意見してはいけない」とか、「物事を進めるにはみんなのコンセンサスをとる」とかの思い込みが、大きな妨げであると言います。
そうではなく、部署や社、専門や国の垣根を越えて、誰とでもフラットに付き合う姿勢や、失敗を恐れずにまずはやってみようというようなマインドが、ネットの世界にフィットするわけですが、40代はそういったカルチャーになじめないのではないかというわけです。

これは、ネット革命が起きた時代背景の結果、そうなってしまったとしか言えませんね。
なので、年功序列にこだわってる場合でなく、早く30代以下にチャレンジの場を譲れというわけです。
ちなみに50代はもう完全な管理職として、いろんな責任ポジションに30代以下を登用すればよいと言います。

たしかに、40代ががんばるほどに、旧来システムからの脱皮が遅れそうだというのはわかる・・・と、一般論としては理解しつつも、僕も40代として「そこまで言われて黙ってられん」という気持ちもあるわけですね。

forty age

では、僕らの世代がこれからの業界に貢献していくにはどうしたらいいか?
実は、そんなに難しいことではないと思っています。
それは、これまでやってきたことを実績とせず、じゃんじゃん捨てて、どんどん新しいことをやっていくことかと。

僕の場合、途中からこの業界に入ってきたので、年のわりにはまだキャリアは12-3年といったところですが、それでも実績をじゃんじゃんリセットしています。
そうすると、イヤでも新しい領域に向き合うしかありません。
それは自分だけでなく、誰もやったことがないという意味での新しい領域です。
何が成功で何が失敗かもよく分からないので、失敗は怖くないし、へんな自尊心もカラッとなくなってしまいます。

そんな大人げないチャレンジが本気で楽しいと思えたとき、「中途半端」というポジションから抜け出せるのかもしれないなあと、そんなふうに思うのでした。
今日は、このへんで(^^