ちゃんと「自分の考え」を持つ方法

先日、ヴィレッジヴァンガードさんが主催する「雑貨大賞」というアワードの審査員をさせていただきました。
表彰イベントでは、受賞作品について評価のポイントを聞かれて、甚だ恐縮ではありますがいろいろとコメントしたりしてきました。

雑貨大賞

いつからかこんなふうに、何かの出来事についてコメントを求められたり、本の書評を依頼されたりすることが増えました。
ある事に対する「僕自身の考え」を聞かれて、パッと答えなければならない場面が増えてきたということです。
でもこれって、そんなに簡単なことじゃないんです。

例えば、テレビのニュース、新聞の記事、ネットの情報を見せられて、「どう思いますか?」と聞かれたらどうでしょう?
さらっと、気の効いたコメントをできるでしょうか?
なかなか難しいですよね。
ここで思考停止に陥らず、どんな内容であってもコメントするにはどうしたらいいのでしょう。

齋藤孝さんの著書「5日間で『自分の考え』をつくる本」には、こんなふうに述べらていました。
人が何かを見聞きしたとします。
ここですぐに何かを言える人が、「自分の考えがある人」
気の効いたことが言えない人が「自分の考えがない人」
というのです。

つまり、きちんと「自分の考え」を持つことが、こういった場面に対応できるようになることというわけです。
そして、その「自分の考え」をつくるために最適なトレーニングがあるといいます。

それが「レビューを書く」ことです。
本や映画や音楽、旅行やクルマや鉄道、ネット上にあるいろんなサイトにレビューを書くことで自分の考えを明確にしていくわけです。
僕も、レビューを書くことを実践しています。

レビューというのは単なる感想文ではありません。
この映画や曲が「好き」とか「キライ」とか、個人の好みを語っても受け手にとっては価値がありません。
「一生懸命さを感じる」や「心に響く」や「誠実だ」などの抽象的な表現も価値がありません。
「自分の立ち位置」を明らかにして、「どんな視点で語るか」にこそ価値があるわけです。

この本には、「いいレビューは社会貢献だ」とまで述べられています。
音楽でも映画でも、いいレビューやコメントは、それを読んだ人を新しい世界にいざなうことになります。
それは、もう社会貢献に値するというわけです。

「自分の考え」を述べられるようにすることは、自分自身への貢献でもあると思います。
世の中にはいろんな出来事で溢れています。
そういったひとつひとつの出来事に対して、自分の立ち位置、考えを明確にしていく。
それは、それらを何も感じずに素通りさせることよりも、ずっと人生を豊かにすることだと思うわけです。

ということで、今日はこのへんで(^^