リーダーシップは、判断力でなく決断力

リーダーシップって、ちょっと気後れする言葉ですよね。
「いやいや、自分はまだまだそんな立場ではなく・・」みたいな。

でも実は、リーダーシップって、立場の話ではありません。
伊賀泰代さんの著書「採用基準」にもいい例があります。

たとえば、打ち合わせの場で、机に広げられていたちょっとしたお菓子や飲み物。誰かが処分しなければなりません。
そこで「自分が声をあげる問題ではない」と考える人がいるなかで、「このお菓子、置いていてもしょうがないので、どなたかもって帰れる人いますか?」と声をあげる人がいます。
そう、この人が、リーダーシップのある人です。

前者はなんらかの問題に気がついた時、「それを解決するのは誰の役割か、誰が責任者か」と考える人。
後者はそれを解くのが誰の役割であれ、「こうやったら解決できるのでは?」と自分の案を口に出してみる人。
後者が、リーダーシップのある人です。

こんなふうに、リーダーシップとは、それ自体そんなたいそうなことではありません。
発揮する場面は日常的に存在するものです。

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中谷彰広さんの講演映像をみていたら、リーダーシップについて、これまた面白い説明がされていました。
「マネージャーとリーダーは違う。判断するのがマネージャー、決断するのがリーダー」というものです。
やや言葉遊び的なところがあるので、ちょっと誤解が生じるかもしれませんが、補足としてこんな説明がされています。

ある問題解決について、意見が6:4にわれたとき、6をとるのがマネージャー。
意見が8:2にわれたとき、それでも2をとれるのがリーダー。

NHKのドラマ「坂の上の雲」で、印象的なシーンがあります。
日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊より攻め入られるというとき、司令長官の東郷平八郎は、大方の読みとは違う、参謀秋山真之の「バルチック艦隊は対馬から来る」という読みにかける決断をします。

途中、真之の「いや、やはり津軽から来るかも」という迷いもはねのけます。
「せめて、自国軍を半々に配備しては」という提案もはねのけます。
敵は大艦隊。半々ではどのみち勝てないのです。

結局、いわば8:2の意見の2をとって、対馬から来たバルチック艦隊に勝利。
これがリーダーの決断というわけです。

お菓子と海戦は極端な例ですが、問題の大小にかかわらず、リーダーシップを発揮する機会があるということ。
そして、お菓子のような日常的な場面でリーダーシップを発揮しない人に、海戦のような大きなプロジェクトでリーダーシップを発揮することは期待できないだろうということです。

なので、その人にリーダーシップがあるかどうかは特に大きな仕事をしなくとも、一日一緒に仕事をすればすぐにわかります。

僕の今の仕事は、巨大なシステムをトップ一人が動かすものではありません。
スモールチーム内の全員がそれぞれ意思決定をして進めていくものです。
つまり、全員にリーダーシップが求められます。

そんなリーダーシップを身につけるためには何が必要か?
いや、何か特別なトレーニングが必要だとは思いません。

「誰かが決めてくれるのを待つのではなく、自分たちで話しながら決めていく」
その意識を持つことで、大きく変わるのだと思います。

今日はこのへんで(^^