現地速報:カンヌライオンズ2015 その4

カンヌヨットハーバー

7日間に渡って開催されたカンヌライオンズも昨晩でフィナーレを迎え、終幕の運びとなりました。
中盤の中だるみから一転、クライマックスである最終日の授賞式はものすごい混雑。
メイン会場に入りきれない人たちを隣のドビュッシーホールでの中継視聴に誘導するも、そのドビュッシーからも人が溢れるという状況でした。

さて、昨晩はブランデッドコンテンツ&エンタテインメント、フィルムクラフト、チタニウム&インテグレイテッド、フィルムの4部門の発表でした。

ブランデッドコンテンツ&エンタテインメントは、「アイスバケツ・チャレンジ」他、ゴールドは多くの受賞がありましたが、グランプリは該当なしと発表されました。
ゴールド受賞の中で僕がもっとも惹かれたのは、WATER FOR AFRICAという団体の「THE MARATHON WALKER」という施策。
これは、グラス部門などでもゴールドを受賞していました。
毎日飲料水を汲むため、フルマラソンと同じ距離を歩かなければならないアフリカのある村の女性が、井戸を掘る募金を募るため頭に水のタンクを乗せてパリマラソンを歩いたというもの。
こういう身を挺して世に訴える系に、僕、弱いんですよね。
エントリーされていた映像がすごく泣かせるのですが、見当たらないのでこのニュース映像を紹介します。

次はフィルムクラフト。
グランプリは、イギリスの百貨店ジョンルイスのクリスマスCM「MONTY’S CHIRISTMAS」。
クリスマスを前にした少年とペンギンの物語です。
審査委員長が「もっとも審査員みんなの心の奥にまで届いたもの」と言っていましたが、ホントこれ、やばいです。
ジョンレノンの「Real Love」のカバーせいもあって、僕は見るたびに泣いてしまいます。

次はチタニウム&インテグレイテッドですが、まずはインテグレイテッドのグランプリとして、NIKEが実施した「RE2PECT(リスペクト)」が受賞しました。
これはNYヤンキースのデレクジーター選手の引退に敬意を示した施策で、RESPECTのSが「2」になっているのはジーター選手の永久欠番になった背番号を表しているものです。
様々な有名人が帽子に手を触れるジェスチャーで、ジーター選手の功績に敬意を送るものです。

そしてチタニウム部門。
これは、最も先鋭的でクリエイティブの未来の可能性を評価する賞なので、僕は一番楽しみにしていました。
で、グランプリは、米国ドミノピザの「Emoji(絵文字)Ordering」という、ツイッターでピザの絵文字をツイートして注文できる施策・・・。
この発表を聞いた時、正直「???」となりました。僕の理解不足でしょうけど。

もしかすると、人間は思考のわずか5%しか言語化できていないという説があるように、残りの95%の非言語領域のコミュニケーションに切り込んだことが評価されたのかもしれません。
僕も、もうちょっと理解を深めます。
でも、ドミノはいつも面白いことにチャレンジしますよね。

そしてフィルム部門。グランプリは2つ出ました。
ひとつは、ライカカメラの「100」というフィルム。
ライカ100周年とブラジルでのギャラリーオープンを記念して、歴史に残る100枚の写真を動画で再現したものです。
ここでも、ジョンレノンが登場してますね。

そしてもうひとつ。前評判の高かった米国自動車保険GEICOの「UNSKIPPABLE (アンスキッパブル)」が、ついにグランプリ受賞です。
これはYouTube動画の前に流れる広告としてスキップされてもいいように、60秒のうち最初の15秒で全部言い終えてしまうというフィルム。
そして言い終えた後が面白い。ついつい最後まで見てしまいます。
シリーズ展開していますので、興味があれば検索してみてください。

さて、これで速報としてのカンヌレポートは終わりです。
前半のアクティベーション系の施策とがらりと変わって、後半は映像でのストーリー展開するコンテンツに魅了されました。

ここから得られた示唆や総括は、またどこかでやれたらと思っています。
毎日のお付き合いありがとうございました。
そろそろ、日本に帰りますね。
今日は、このへんで(^^