カテゴリー別アーカイブ: ワークスタイル / 新しい働き方

サラリーマンが自由を手にする方法

会社がイヤになることって、誰でもありますよね。
たぶん、僕は人一倍、会社がイヤになった経験のある人間だと思います。

最近も会社がイヤになって、人から薦められ、声も掛けてもらって、もう辞めようなんて考えました。
自分がやりたいと思っていることと、会社から求められていることのギャップがある程度大きくなると、考えてしまいますよね。

でも、今はもちろん思いとどまっています。
それは、やっぱり会社というものが楽しいからなんでしょう。

以前もブログでこんなエントリー書いたりしています。
「会社というすばらしい仕組み」

世の中ではフリーランスやノマドがもてはやされる中、僕は、会社組織で働くことの意義について、もっと見直されるべきじゃないかなと思っています。

最近読んだ「ぼくは、世界一楽しいサラリーマン/石渡晃一著」という本にも、とても共感しました。
本書には「サラリーマンほど自由な職業はない」とあります。

サラリーマンには給料という、生きるための保証があります。
喫茶店で雑談していても、資料を探すといって本を読んでいても、その時間にも給料は支払われています。
別にお金のためだけに働いているわけではないけど、お金のことを考えなくても仕事に没頭できるという環境は、やはりすばらしいですよね。

freedom

僕は微力ながら、自分の力を少しでも、世の中がより良くなることに役立てたいと思っています。
もちろん、それを実現するために、独りでがんばっていくというやり方もあるでしょう。
でも、それだけではなく、他のやり方だってあるわけです。
つまりそれは、「会社をうまく使う」ということ。

この本には「会社は武器だ」とありました。
会社の看板だって、上司だって、同僚だって、全部自分が世の中を動かすための武器だと考えればいいわけですから。
会社で「何ができるか」ではなく、自分が「何をやりたいか」が先にあって、そのために会社をどう使うかを考えようというわけです。

僕からすると武器だと思っている同僚たちも、彼らからみれば逆に僕が武器になっていることもあるでしょう。
要するに、志を持って集まった人たちが、大きな仕事を力を合わせて作っているわけです。
そこでは、自分ひとりでは絶対に出来ないようなことをみんなで実現しているのです。

あちこちからバラバラに集まった仲間たちが、知恵を結集して、世の中を変えていく。
こう考えると、やっぱり会社ってすばらしい仕組みだというしかありません。

今の僕の取り組んでいるいくつかのプロジェクトチームだって、みんながいつも情熱をぶつけ合って、たまには言い争い、それでもプレゼンの場や実施現場では、全員がキラキラ輝いています。
すばらしいですよ、やっぱり会社ってすばらしい仕組みなんですよ。

仕事は楽しむためにあると思うんです。
この本にもありました。
「仕事を楽しめない人は、たぶん人生も楽しめない」

自分の意識さえ変えれば、主導権はいつだって自分にあります。
どんな仕事でも、自分が主体的に関わって、クリエイティビティを発揮できるのなら、こんな楽しいことはないはずです。

会社を武器として活用させてもらう。
その代わりに、自分が会社に何を提供できるかを考える。
自分と会社は対等の契約関係だ。

そんなふうに自分が主体となって仕事の主導権を握れれば、それはサラリーマンでありながらも「自由である」と言えると思うのです。

ただしその自由は、最低限やるべきことを120%で打ち返したその先にあるということを忘れないようにしましょう。
僕は、ついついそこを忘れそうになってしまうので。

ということで、当面、引き続き、会社での自由を追求していきたいと思っています。
今日はこのへんで(^^

※ちょっと会社がイヤになったときに。

フルーツ食でコンディションアップ!

僕の周囲では風邪やインフルエンザが流行っていますが、みなさんは大丈夫ですか?
いや病気だけでなく、飲み過ぎだとか、なんか眠いとか、体調悪いとか。。。

これは自戒を込めてですが、いくらスキルを磨いてもコンディションが悪ければ、集中力があがらず仕事ははかどりませんよね。
スポーツ選手などでは当たり前の話なのでしょうが、ビジネスの世界でもムラをつくらず安定したパフォーマンスを出していくことはすごく大事だと思うわけです。
そんなことを思っていた昨年末に、「一流の人はなぜそこまで、コンディションにこだわるのか?/上野啓樹・俣野成畝著」を読んでかなりのヒントを得ました。

よく言われるように、コンディションをアップするには食習慣の改善が必要です。
ただ本書では、それが「消化」という点から説明されているのがユニークです。

実は人間のカラダにとって、一番エネルギーを必要とするのは「消化」です。
一日の消化に要する体力は、ハーフマラソンを2時間以内で走るのと同等とのこと。
食べ物から摂取したエネルギーが、ほとんど「消化」に使われるのですから、こんな非効率なことないですよね。
言い換えると、腹持ちのいい食べ物=消化の悪い食べ物というのは、エネルギーを無駄に使い、コンディションを低下させるというわけです。

これが一番の気づきでした。
つまり、集中して仕事でハイパフォーマンスを出せるのは、お腹が満たされているときではなく、「空腹時」なのです。
「腹が減っては戦はできぬ」という言葉、あれウソだったんですね。
確かに、野生動物を考えれば分かります。
ライオンやチーターが狩りををするときも、空腹時で神経が研ぎすまされたときです。
僕たちも空腹時こそ、キレキレで仕事ができるというわけです。

野生動物には肥満や痩せすぎという個体はありません。
みんな無駄のない美しい体型をしています。
それは自分が何をどれくらい食べたらいいかを分かっているからです。

その動物が何を食べているかは、歯を見ればわかります。
シマウマやキリンなどの草食動物は草をすりつぶし易い平たい歯を持っていて、ライオンなど肉食動物は肉や骨をを砕くのに適した尖った歯を持っています。
もちろんその歯にあわせて、それぞれ野菜や肉を消化しやすいカラダの機能になっているわけです。

人間の歯は全部で32本です。
そのうち20本が臼歯、8本が門歯、あわせて全体の9割で、これらは穀物と野菜やフルーツを食べるためにあります
残りの4本が犬歯、これは全体の1割で、魚や肉を食べるためにあります。
なので、人間はそもそも、魚や肉を1割以上消化できないカラダになっているのです。

で、本書の提案は、中でもフルーツを主体とした食習慣にしようというものです。
なぜならフルーツには「消化酵素」という食べ物を消化分解し吸収する働きをする酵素を大量に含むという特徴があるからです。
つまりフルーツならば、胃の中にいながら胃を動かすことなく、勝手に40分ぐらいで自ら消化してくれるのです。
これなら消化にエネルギーを取られることがありません。
フルーツでお腹いっぱいになっても、キレキレで仕事に集中できるわけです。

フルーツ食

本書はかなり極端なのですが、毎日の食事をノーマルデーとフルーツデーで組み立てるように薦めています。

●ノーマルデー
 朝食:フルーツ
 昼食:サラダ+ランチ
 夕食:サラダ+ディナー

●フルーツデー
 朝食:フルーツ
 昼食:フルーツ
 夕食:フルーツ

これを習慣にしていくには、まずはこれまでカラダに蓄積された毒を排出する必要があります。
そのためデトックスプログラムとして、フルーツデーを3日継続し、ノーマルデーを3日継続するというのを交互に1ヶ月おこなうことからスタートするように薦められています。
で、1ヶ月後からは週1回のフルーツデーで、あと6日はノーマルデーであればいいとのこと。

僕の場合は、さすがに1日3食のフルーツを3日はしていないのですが、昨年12月の半ばにフルーツデーを1日設けて、それ以来は毎日ノーマルデー、つまり朝食はフルーツのみというのを続けています。
それでも、かなり快調。
昼間に眠くなったり、週の半ばで疲れてきたり、お酒が翌日に残ったりというのがなくなりました。
そのうえ、昼は食べないこともあります。
これまでは、常にお腹が満たされていることを普段の状態にしていましたが、今は空腹であることが普段の状態なのです。

栄養についても、質のいいフルーツさえ食べていれば心配もないとのこと。
カロリーというものだって、ただの「熱量の単位」なので、健康にもダイエットにも関係ないのです。
筋骨隆々のゴリラだって、食べ物の9割はフルーツなんですよね。

いや本当に、これまで当たり前だと思っていた常識を疑ってみることは大切です。
本書には、牛乳やヨーグルトが腸によくないこと、コーヒーがいかにカラダを乾燥させるか、栄養ドリンクがよけいにカラダを疲れさせること、野菜ジュースの危険性など、これまでの思い込みを見直すきっかけが満載です。

ちょうど最近、仕事の量がハンパなくなってきて、物理的な時間が入りきらなくなってきたので、質をあげることで解決しなきゃと思っていたところです。
このコンディションアップ策は、そんな僕の現状を救ってくれるひとつの手だと思って、当面続けてみようと思います。

これからの経過は、またこのブログで報告していきますね。
ということで、今日はこのへんで(^^

冬のグアムで「ひまわり生活」トライアル!

みなさん、明けましておめでとうございます。
僕は、12月末にグアムに行ってきました。
ここ数年、冬のほんの数日間ですが、グアムで過ごすことを続けています。

大橋巨泉さんが「セミリタイヤ」をして実践されている「ひまわり生活」というスタイルがあります。
これは、1年間を温暖な場所を移動しながら生活するというもの。
常に太陽の方を向いて動くことから「ひまわり」というわけです。
たとえば、巨泉さんの場合、「巨泉流」という本によると以下のように1年を過ごされているとのこと。

・11月中旬から4月中旬はオーストラリアのゴールドコースト(うち数ヶ月はニュージーランドのオークランド)。
・4月中旬から5月末までは千葉県東金市の自宅。
・6月から9月中旬まではカナダのバンクーバー。
・9月中旬から11月中旬まで再び千葉の自宅で過ごした後、オーストラリアへ。

ゴールドコーストの夏(日本の冬)はどんなに暑くても30度前後までしか気温は上がりませんし、バンクーバーの夏は(行ったことないのでですが)、花が一斉に咲き、ベリーが実をつけ、小鳥や小動物が見られ、汗もかかずに過ごせるこの世の天国らしいです。
寒いのが苦手な僕は、この「ひまわり生活」に憧れていて、いずれリタイアした後にはこういったスタイルを目指したいと思っていました。

しかしこの「リタイア」というのが難しいですよね。
つまり自分が何歳まで働くのかということですが、ちょっと前まで会社員であれば「定年まで」ということが一般的だったでしょう。
それはもちろん、定年後の年金生活をあてにできたからです。
巨泉さんのような「ひまわり生活」は、とても庶民には手の届かない夢のような生活に見えますが、実は今すでに年金受給をしている人なら厚生年金と企業年金あわせて月に30-40万円もらえたりしているので、贅沢さえしなければ不可能ではありません。

でも今は状況が大きく変わりつつあります。
政府が年金の支給開始年齢を引き上げるために雇用の延長を推進しています。
僕の年齢だとすでに厚生年金は65歳からの支給が確定しています。
しかもこれはもっと引き上げられることが濃厚で、70歳超えてからの年金受給の可能性があり、そのために70歳を超えても働く必要性が出てくるわけです。

いやいや、70歳を超えて今と同じ仕事のスタイルを継続している自分は想像できません。
というか、こうなると社会全体が働き方についてリデザインしないといけないのかもしれません。
みんな22歳で新卒入社して、70歳までの50年間、1週間の夏休みと冬休みだけでずっと同じ仕事を続けるのでしょうか・・・。
いや、考えられない、これからは働くという概念自体が変わっていくように思います。
途中で専門職を変えたり、40代で充電期間のため数年間休養するとか、別の専門学校に行くとか、いろんな働き方の選択肢が出てくるんだろうなと思うのです。

というわけで、僕も「ひまわり生活」を実現するために、いつになるか分からない「定年」を待ってられません。
定年はあてにせず、ずっと自分の好きな仕事を選びながら働き続けることを前提に「ひまわり生活」を実現できないか模索していこうと思ったわけです。

なので、ここ毎冬行っているグアムは旅行ではなく、そこで生活できないかと実験している状況です。
現地では観光することもなく(そもそもグアムに観光地はあまりありませんが)、毎日同じことを繰り返しています。

・毎回タモンの同じホテルのほぼ同じ部屋に宿泊します。
・朝5:30に起きてジョギングします。
・朝食(フルーツ)を食べて海に行きます。
・ビーチの近くでランチ(ハンバーガー)を食べて、昼には部屋に戻ります。
・午後は夕方まで、部屋やラウンジで仕事します。
・夕方、サンセットを見てそのまま夕食(和食)に行きます。
・夜は部屋で本を読んで、22:00には寝ます。

guam beach

そろそろ自炊したいのですが、今のホテルにはキッチンがついていないので、宿を変えなきゃなと思っています。
というか、グアムは輸送コストからか水や食材が高価で生活コストが高すぎるので、場所自体を考え直さないといけないかもしれません。
ちなみに、夏については、昨年から軽井沢で実験しています。

こういった「ひまわり生活」で仕事をするのがいいかどうかは人それぞれの価値観だと思います。
そんな面倒なことせずに、都心に居続ける方が性にあっている人もいるでしょう。
ただいずれにしても、人生の大部分を占めることになる仕事において、会社員であってもそのスタイルを、国や会社に頼らずに自分で組み立てなければならない時代になってきていることは確かでしょう。
ならば、どんな仕事のスタイルでも「自分で選択」することが、幸せかどうかの大事なキーポイントになるんだと思います。

理想の人生といっても、今は世の中の変化が早くて5年後すらどうなっているか分かりません。
そんな時代、もはや理想的な生き方とは、結果論でしかないと思います。
「自分のやりたいことを自分で選択する」ということをコツコツと積み重ねていった結果、それが自分にとって理想的な生き方になっていくということなんでしょう。

本年もよろしくお願いします。
今日はこのへんで(^^

※こちら「ひまわり生活」実践編

※こちら「セミリタイア」のパイオニア本

40代は広告業界で中途半端か?

自分のキャリアについて普段なんとなく感じていたことが、佐々紀彦さんの著書「5年後メディアは稼げるか」に、うまく言語化されていました。
それは、「今この業界で、40代というのはなんとも中途半端ではないか?」ということです。

本書は、新聞や雑誌などの紙メディア業界をテーマにしたものですが、広告やテレビなど、提供サービスがデジタル領域へシフトしていく業界では同じでしょう。
デジタル化といっても、単に今まで紙だったものがウェブサイトになるというようなことではありません。
デジタルが戦略のコアになって、あらゆる企業活動がデジタルを起点とするものなるということですね。
もっと言えば、デジタル部署が、会社のエースを投入するポジションになるということです。

で、以下、引用。
—————
率直にいって、40代のメディア人はこれからかなり厳しくなると思います。
今の40代はいかにも中途半端だからです。
50代、60代ほどではないにして、紙への愛着が強く、紙のモデルが体に染みついており、ウェブなどの新しい動きは頭で理解できても体で感じることはできません。
さらに、40代中盤以上の人たちはバブルを経験しており、昭和モデルの中で生きてきたため、ブランド主義というか、いろんな意味で古いヒエラルキーを意識している人が多いように感じます。
—————

まあ、本書にもありますが、新しい業態に向かうにあたって最も有害なのは、古い世界の固定概念です。
「ネットよりリアルの方がエラい」とか、「年上に意見してはいけない」とか、「物事を進めるにはみんなのコンセンサスをとる」とかの思い込みが、大きな妨げであると言います。
そうではなく、部署や社、専門や国の垣根を越えて、誰とでもフラットに付き合う姿勢や、失敗を恐れずにまずはやってみようというようなマインドが、ネットの世界にフィットするわけですが、40代はそういったカルチャーになじめないのではないかというわけです。

これは、ネット革命が起きた時代背景の結果、そうなってしまったとしか言えませんね。
なので、年功序列にこだわってる場合でなく、早く30代以下にチャレンジの場を譲れというわけです。
ちなみに50代はもう完全な管理職として、いろんな責任ポジションに30代以下を登用すればよいと言います。

たしかに、40代ががんばるほどに、旧来システムからの脱皮が遅れそうだというのはわかる・・・と、一般論としては理解しつつも、僕も40代として「そこまで言われて黙ってられん」という気持ちもあるわけですね。

forty age

では、僕らの世代がこれからの業界に貢献していくにはどうしたらいいか?
実は、そんなに難しいことではないと思っています。
それは、これまでやってきたことを実績とせず、じゃんじゃん捨てて、どんどん新しいことをやっていくことかと。

僕の場合、途中からこの業界に入ってきたので、年のわりにはまだキャリアは12-3年といったところですが、それでも実績をじゃんじゃんリセットしています。
そうすると、イヤでも新しい領域に向き合うしかありません。
それは自分だけでなく、誰もやったことがないという意味での新しい領域です。
何が成功で何が失敗かもよく分からないので、失敗は怖くないし、へんな自尊心もカラッとなくなってしまいます。

そんな大人げないチャレンジが本気で楽しいと思えたとき、「中途半端」というポジションから抜け出せるのかもしれないなあと、そんなふうに思うのでした。
今日は、このへんで(^^

セヴァン・スズキの「地球のなおし方」を聴いてきた!

みなさんは、セヴァン・スズキさんを覚えていますか?
1992年、当時12才、カナダの少女だったセヴァンさんは、リオデジャネイロで開催された「地球サミット」に出席し、今でも語り継がれる伝説のスピーチを披露しました。

「どうやってなおすか分からないものを、壊し続けるのはもうやめてください」

世界の大人たちに、地球の環境破壊や貧富格差に対する意識改革を訴えたのです。
当時、僕は社会人1年生になったばかりで、「さあ、稼ぐぞー」と意気込んでいたため、このメッセージにものすごく衝撃を受けました。

その後は、エール大学で生物学を学び、国連委員やNGO代表などを歴任。
環境運動家として精力的な活動しながら、結婚をして一児の母になったセヴァンさんですが、なんと今、来日しています。
で、昨日、その講演を聴いてきました。

以下、ちょっと長いですが、その内容を要約しつつ書き起こしました。

ーーーーーーーーーーーー
こんにちは、セヴァン・スズキです。
私は昨年、「ダウンシフト=生活減速」して南の方に移住しました。
原生林の中で、ハイダグアイ族という民族のコミュニティの一員になりました。

実は、この時期、こんな都会である日本に幼い子供を連れてくることを悩みました。
原発事故もあります。
日本とカナダは、遠いように思えて、海を隔てて隣同士です。
原発事故は生みの向こう側の私たちも関心事なのです。
やはり、いろんな問題の根幹はエネルギー問題のようですね。

私たちは、かつてない異常気象を迎えてますね。東京の大雪もそうかも知れません。
この気候変動は人為的なものが原因だと、いよいよ認めざるを得なくなっています。
もはや、そんなこと議論している時期ではないですね。
すぐに行動しなければならない状況です。

でも、本当はこういうのって、政治家の仕事じゃなかったのでしょうか。
私はリオでのスピーチの時、まだ政治家や世界のリーダーの力を信じていました。
だから、彼らに訴えたのです。
でもその後20年で分かりました。
政治家たちは、すでに巨大企業の支配下にあるということです。
たとえば、米国のウォルマートの売上は、GDPにすると世界で25位の国の規模になります。
こんな巨大な組織体でも企業である以上、その使命は利益を株主に還元することです。
市民の生活に責任を負うものではありません。
政治家たちは、こういった大企業の利害に支配されています。
世界の指導者たちは、私たちを良い方向に導く力も気力もなくなっているのです。

でもそんな中、対照的に、市町村やあちこちの地域で草の根レベルでの政治的なリーダーシップが生まれ、かつてないほど盛んになっています。
あちこちに持続可能な町が姿を現しつつあります。
ブラジル、パルマス銀行はすでに地域通貨をサポートしています。
イギリスのブリストル市では、市長が自分の給料を全額地域通貨で受け取っています。
バンクーバーでは、若者達のなかで一番カッコイイ職業は、都市農業です。
ブータンは本当の豊かさを世界に投げかけています。
トランジションタウンのネットワークが世界中に広がってますよね。
今回、日本でもスロームーブメント、脱成長ムーブメントが盛んになりつつあると知りました。

世界にはシステムがあって、人々が同じ枠組みで生きているように見えます。
でも、古いシステムも決して楽ではないようです。
最後のあがきに必死で、すべては今まで通りにいくという幻想を作ろうとしています。
変わらず経済成長を唱え、時間を稼いでいるように見えます。

カナダでも失業問題が深刻です。
でも、カナダでも世界中でも若者が自分たちの状況に意思表示をはじめています。
アラブの春やウォールストリートのオキュパイ運動。その兆しは至る所で見られます。
注目すべきは、彼らが一部の活動家でないことです。
一般の人から科学者、経済学者でさえ、大きな転換を呼びかけ始めています。
何かが起こっているのです。

さて、同じエネルギーでも、違う意味のエネルギーについて話したいと思います。
私たちの心のエネルギーについてです。
希望とは、何でしょうか。
希望とは変化を欲するエネルギーだと思います。
望んだ結果を作り出すエネルギーなのです。
それは、苦しい時、苦難のときにやってくるものです。
戦争、飢饉、伝染病の時にやってくる、人類を生き延びさせてきた力です。

たとえば、奴隷という立場を想像してみましょう。
人間にとって、奴隷ほど絶望的な立場はないでしょう。
彼らは、どうやって生き延びたのでしょうか。
心理学者によると、絶望的な状況になる程、希望が働きだすメカニズムがあるそうです。

マーチン・ルーサーキングは奴隷の子孫でした。
でも、彼は希望を失っていなかったでしょう。
そして、あれから僅かひと世代で、黒人の大統領が誕生したのですよ。

到底不可能だと思われることがあっても、想像力を閉ざしてはいけません。
希望と愛は結びついています。
現代社会は経済原理によって動いていますよね。
でも本来、私たちは、経済原理とは全く違う原理によって動くことを忘れてはいけません。
その最も強大な原理が、愛の力です。
お金も人を動かすモチベーションでしょう。
でも愛は、それとは全く違う方向に人を動かすモチベーションなのです。

1992年のスピーチの時、私は12才で、両親の子供でした。
そして今、私は母親になりました。
今になって、なぜあのときのスピーチを大人たちが熱狂的に受け入れてくれたかが分かるようになりました。
それは、子供に対する親の愛ほどパワフルなものはないからです。
全ての人々の心にある、次の世代に対する巨大な責任を思い出させたのでしょう。
次世代への愛が、私たちの中に希望を作り出すことを知ったのです。
さあ、愛と希望の力で新しい社会を導いていきましょう。
ーーーーーーーーーーーー

という内容でした。
僕の書き起こしでは雰囲気までは伝えきれないと思いますが、セヴァンさんは、非常に優しく説得力のある口調で語ってくれました。

彼女は、人々に使われるか分からないまま見切り発車される大量生産や、人々に食べてもらえるか分からないまま食用に殺される動物たちを救えないシステムに、問題提起をしています。

一見すると、僕は今、この主張と相反することを仕事にしているようにも思えます。
でも、広告コミュニケーションには、単純な大量生産と大量消費を煽るだけのものとは違うカタチがあるはずだと考えています。

大企業の行動原理だって、根源は生活者のニーズにあります。
人々の望みが先にあっての、企業活動なわけです。
ならば、やっぱり人々の意識改革で世の中は変えられるはず。
広告コミュニケーションには、そういったビジョンある生活者と企業の関係構築をサポートする力があると、僕は信じているわけですね。

この素晴らしい講演イベントを主催され進行を担当されていた「ナマケモノ倶楽部」世話人の高坂勝さん方々のお話もとっても有意義でした。
高坂さんの自伝書を紹介させていただきますね。

すみません、たいへん長くなりました。今日はこのへんでー(^^

セヴァンさんと

ちきりんの新刊から「未来の働き方」を考える

人気覆面ブロガー、ちきりんさんの新刊「未来の働き方を考えよう」を読みました。
僕は、ちきりんブログの愛読者で、ちきりんさんの講演会にも何度も参加しています。
そして、僕のブログのテーマのひとつに「ワークスタイル/新しい働き方」があるわけで、この本は僕にとって興味の重なる点に位置するものとなりました。

内容は、ちきりんブログで述べられていたことを深堀したという感じですが、知らない人にとっては、かなり新しい視点が提供されていると思います。

年金支給開始引き上げ問題から、企業の定年は65歳、そして70歳へと延び続けています。
多くの人は、「いつまで働くのか」という問いに対し、漠然と「定年まで」と考えています。
しかし、平均寿命が79歳という現状で、プライベートを犠牲にしてきたあげく、定年後9年で死んでしまうなんてことが、いいわけありません。
大卒22歳から70歳までの48年もの間、「一生ひとつの仕事」というのは、もはや現実的ではないわけです。

本書では、「職業人生は2回選ぶ」ものと考えようと提唱されています。
それは、会社を転職するというレベルの話ではありません。会社員から執筆業、スポーツ選手から起業家など、まったく別の形態での職替えです。
そして、はじめから40代ごろのタイミングで、別の形態で生きる人生を選択し直すという前提でいこう。その前提で、1回目の職を選択しようという提案なのです。

ただ、40代で職業を替えるとなると、「じゃあ老後のストックをどう蓄えとくか」、「どうやって荒稼ぎをして早く上がるか」という発想になりがちですが、本書の提案は違います。
これだけ先の見えない世の中で、長く生きることを考えると、「ストックが多いことより、その時々になんらかの価値を生み出し続けるフローの力の方が重要」だというのです。これには、ハッとさせられますね。

フローの力のひとつとして、企業などの組織からの報酬ではなく、「市場から稼ぐ」感覚を身につけることが提唱されいます。
市場から稼ぐというのは、その昔は庶民にとって当たり前だったことです。
今でも、途上国では、交差点に止まった車に新聞を売る子供や、広場でパントマイムを演じて小金を稼ぐような人はたくさんいます。
それが、インターネットやソーシャルメディアの浸透で、誰にとっても「市場で稼ぐ」ことが簡単になったというわけです。

市場で稼ぐ感覚が身に付けば、第2の選択に幅が出てきます。
1.半年だけ働く「シーズン引退」
2.週に2、3日だけ働く「ハーフ引退」
3.好きな仕事だけを引きうける「わがまま引退」
4.共働きの場合、ひとり1年ずつ引退する「交代引退」

などという、プチ引退も可能になってくるわけですね。

もちろん、引退など必要ないという人もいるでしょう。
たとえば、スポーツ選手でも、個人の価値観は様々です。
プロ野球でいえば、48歳まで現役にこだわった工藤公康もいれば、余力を残しまくって引退した新庄剛志氏もいます。
サッカーでいえば、いまだ現役の三浦和良選手もいれば、あっさり別の場で活躍する中田英寿氏もいます。

とにかく大事なことは、個人の意志で未来を選択できるということです。
社会環境が激変している今、そこにはこれまでは考えられなかった選択が多く用意されているということなんですね。
そういう意味で、気づきを与えられる本でした。

あ、誤解のないようにコメントしておくと、僕は今のところ早期引退派ではないですからね(笑。

新しい「3分間ビジネススクール」を始めます。

みなさん、こんにちは。
今回、アメブロで3年半続けてきた「京井良彦の3分間ビジネススクール」を引っ越して、一新することにしました。

はじめは、僕個人の読書メモのような形でスタートしたブログが、今ではびっくりするくらい多くの人に読んでもらえるようになりました。
ブログがきっかけで、いろんな業界の人と接点ができ、これまで経験のなかった新しい仕事も生まれ、本も出版することになったわけで、本当に想定外の展開となりました。

そんな中、アメブロというサービスに乗っかっているのではなく、もっと自由度をもって、自分で自分のログを管理していきたいなと思うようになりました。
で、独自ドメイン「kyoiyoshihiko.com」を取得して(よく空いてたな〜)、このワードプレスで再スタートすることにしたというわけです。

ツイッターやフェイスブックも、みなさんとのコミュニケーションツールとして大事にしています。
ただ、それはやはりブログという僕のホームがあってこそのものだと思っています。
ここでは、今まで以上に、もっと素直に今の僕の立場から、旬な情報を発信していきたいと思います。

とりあえずのテーマとしては、サイドバーにあるように、
・ 自己啓発 / スキルアップ / 読書
・ ソーシャルメディア / IT / デジタル
・ ワークスタイル / 新しい働き方
・ 広告 / マーケティング / メディア

のようなものになってくると思います。まあそのへんは柔軟に考えていますが。

これまでは、毎週日曜の夜に更新としていましたが、これからはそれにしばられず、もう少し頻度をあげて旬な情報に対応していこうと思います。
最近では、今の僕の仕事内容だけでなく、仕事のスタイルに興味を持っていただく方も多く、そのへんのリアルもどんどんシェアしていくつもりです。

あ、ちなみに、タイトルデザインのガタガタ文字ですが、僕の手書きではないですよ。
デザイナーさんが持っている「男文字」というフォントらしいです。
僕は、もう少しキレイな字を書けますので、誤解のないようにお願いします(笑。

なお、「京井良彦の3分間ビジネススクール」は、閉鎖することなく、このままアメブロにストックします。
ある程度まとめて電子書籍にすることも考えていますし、たまにはこのブログでも過去のエントリーを紹介していくつもりです。

ということで、これからもみなさんとのお付き合いを楽しみにしています。
コメント欄や、お問い合わせのフォームからもご連絡もいただけますので、引き続きどうぞよろしくお願いします(^^